オーダーメイドで誕生したマナティーですがTwitterにて完成画像を上げた処、今までで一番の御好評とRTを頂いたので、受注生産ではありますが、当店の定番として販売する事となりました。
マナティーは、自分にとっては『好きではあるけど一度も現物は見た事がない動物（絶滅種除く）』の代表格です。
オーダーを頂いた際もジュゴンとマナティの大きな違いである尻尾の形を間違えずにあのむちむち真ん丸ボディを再現すればいけるだろうと呑気に考えて、型紙の作成を開始しました。
『これはかなりのむちむちだぞ。鏡餅みたいになったぞ。ここまでのむちむち真ん丸は家畜なら兎も角、野生動物では有り得ないぞ』と自信ありの第一弾の原型が出来てTwitterに上げた処、鳥羽水族館で実物を見たという方から
『これよりももっとむちむち真ん丸』という御助言を頂き『野生動物でこれよりもっとむちむちってどんなだよ？』と疑問に思いつつ原型に手直しをして
型紙を作成して『本当にここまでむちむち真ん丸で良いのかな』と若干の疑念を抱きつつ試作を完成しました。
試作を作ってみたら、今度は原型ほどむちむちせずに『え、思ったより痩せちゃったぞコレ（汗）』となりましたが、幸いオーダー主様に御好評いただき、先にオーダーメイドのツマグロを作成した生地で本縫いに入った処、今度は布の材質の為か、腕の付け根や脇の下の部分がたゆたゆになり、
『現物もたゆたゆしてるし、ええやんこれ』と予想外の事に喜びつつ、少し開き直り混じりで完成したのが、今回のマナティーです。
『マナティーの優しい雰囲気が伝わる』というコメントや、鳥羽水族館で本物を見たという別の方から『リアルにマナティー』という嬉しいお言葉を頂き、RTやいいねも沢山頂いて、当店では初めての事ではあるけれどオーダーメイドの作品を定番で売ってみようと思い立ったのが事の次第です。
松山パイルさんという和歌山の会社で織られている灰色の生地は、短毛ですが、短い地毛と産毛の様な長い毛が使用されていて、少し光沢があるので色合いが柔らかな感じになって可愛らしい上にとても触り心地が良い、作者お気に入りの生地です。
この生地と型紙を使って、今後南の海に住むジュゴン、北の海にいたステラーカイギュウなども作成したいと思っています。
素敵なオーダー下さった飼い主様、Twitterで助言や賞賛コメント、いいねやRTを下さった方達に感謝を込めて。
そんな素敵な方々のお声から生まれた、ふかふかむちむちで抱きしめると産毛混じりの感触が心地よいマナティーを是非に御迎え頂ければ嬉しく思います。

注：ハンドメイドの作品ですので一匹一匹みな、違う顔の子となります。画面写真と同じ顔を作成する事は出来ない事を事前に御了承下さい。
出来るだけ完成前の写真などをお送りし御意見をお聞きする様に致しますので、完成後の顔の修正及び『顔が気に入らない』という理由でのキャンセルはお断りさせて頂きます。

全長：３０ｃｍ、材質：アクリルファー、化繊綿、グラスアイ、フェルト